LinuxやUNIX系のOSを使っている方々にとって、時々複数のテキストファイルを一つにまとめたいという場面があるかと思います。たとえば、日ごとや作業ごとに分けて保存していたログファイルやメモを、ひとつのファイルに統合して管理したい場合などです。このようなときに非常に便利なのが、cat
コマンドを使用したファイルの結合です。ここでは、その方法を初心者の方にもわかりやすく説明します。
catコマンドとは
まず、cat
とは「concatenate(連結する)」の略で、LinuxやUNIX系のOSにおいてテキストファイルの内容を表示するためによく使われるコマンドです。しかし、表示だけでなく、複数のファイルを一つに結合する際にも役立ちます。
ファイルの結合方法
例えば、a_1.txt
, a_2.txt
, a_3.txt
という3つのテキストファイルを、a_sum.txt
という1つのファイルに結合したい場合、以下のようなコマンドを使用します。
cat a_1.txt a_2.txt a_3.txt > a_sum.txt
このコマンドの意味を簡単に説明すると、cat
は指定したファイルの内容を順に読み込み、>
はその出力を右側に指定されたファイルに書き込む、というものです。つまり、このコマンドはa_1.txt
,a_2.txt
,a_3.txt
の内容を順番に読み込み、その全てをa_sum.txt
に書き出すということになります。
注意点
- もし
a_sum.txt
が既に存在する場合、このコマンドを実行すると元の内容は失われ、新たに結合した内容で上書きされます。大切なデータを失わないように、既存のファイルに対してこの操作を行う前には、内容を確認するかバックアップを取っておくことをお勧めします。 cat
コマンドは非常に便利ですが、ファイルサイズが大きい場合は結合に時間がかかることがあります。時間がかかる操作を行う場合は、進捗を確認しながら行うとよいでしょう。
このように、cat
コマンドを使うことで、簡単に複数のテキストファイルを一つにまとめることができます。日々の作業で役立つこのテクニックをぜひ活用してみてください。
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